内容説明
次々と発見される女性と幼女の死体。その頭からは、脳がえぐり出され、手足からは、肉がそぎ取られていた。警視庁捜査一課の女刑事水野薫は、犯行の異常性から、民間の文化人類学者と組んで、犯人の心理分析に乗り出した。浮かび上がった連続猟奇殺人鬼の別の人格とは。多重人格を徹底取材し描きだす、戦慄の書き下ろしサイコスリラー。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
軍縮地球市民shinshin
12
なかなかおもしろかったけど…。タイトルと内容が全然違うような気がするなぁ。主人公?が文化人類学者というだけあって、それっぽいネタが取り入れられてるんだけど、なんだか消化不良な感じがする。あともうひとりの主人公の女性刑事がやたら馴れ馴れしい。海外ドラマに出てくる女性の妙に馴れ馴れしい変な日本語でしゃべっているのが気になった。作者は最近は現代小説を離れて、時代小説一本で書いてそちらは大人気らしい。ちなみにこの小説はミステリーではない。ホラーに入るだろう。1996年刊。2022/02/26
IRIE
12
先祖からの風習にこだわり過ぎ、父と深く解り合いたいという気持ちからの行動だったのだろうけど。歪みすぎてる…。2018/02/04
さといも
9
再読。内容は覚えていたのだけどこの日下部シリーズは凄く勉強になる本だったのは忘れていたぁ。今回は「飢饉と食」学びました。混ぜご飯は男の人には食べさせないってのは覚えていたのだけど他のはさっぱり。勉強になりました。事件は、脳を抜き取られた死体が次々と発見される。捜査一課の水野は文化人類学者の日下部と組んで犯人のプロファイルをしていく。タイトルとは違うのでタイトルを信じて読んではいけないです。たぶん犯人が多重人格なんだろうけど。そんな描写あったかな。2017/04/27
IRIE
7
先祖くもにこだわり、父と深く解り合いたいと願った結果なのだろうと思うけど。歪みすぎてる…。
καйυγα
5
1997年発行サイコホラー小説。まず先に本書へありがとうと一言。相次ぐ猟奇的な殺人事件に、独身女刑事と独身男助教授が着実に真相へ迫る物語。ややミステリが混じり合うが、現実味がある事柄でまとまっており無理がない。そして、専門的な内容がとても多く中々読み応えがあるものだった。もちろん不快になる場面も多いのだが、サイコホラーの醍醐味であろう。構成自体は綺麗にまとまっており、ちゃんと趣旨が伝わるので不思議と読後感も良い。タイトルと表紙から期待感が極めて低かったが、「おぉ!」と楽しく読めたので満足2014/10/17
-
- 和書
- 電波利用料ガイドブック