内容説明
昭和天皇の崩御、そして時代は平成へとかわった。が、異常なまでの株価と地価の高騰は、ますます勢いをました。それをささえるYEN高、金余り現象で、会社も個人も財テクに狂奔、マネーゲームが当然視されているなかで、日本経済の脆弱性を指摘して、警鐘を鳴らすのは、勇気のいることだったにちがいない。諧謔をこめた指摘と解剖、そして提案は、滞日四半世紀の実績があったればこそのこと。自戒なしには読み続けられず、また愛され続けるシリーズに待望新刊。
目次
1章 円高に蝕まれるニッポン(金余りのなかのゼイタク;美術市場の“民活”;日仏自国語考;究極の“民活”;円高と日本人の安全 ほか)
2章 日本民主主義考(汚職とデモクラシー;単純労働と失業率;自動車王国の高速道路 ほか)
3章 どこまで続く経済摩擦(地震大国の国際化;軍縮と日本の繁栄;“あいさつ”外交の限界 ほか)
4章 ニッポンの分岐点(円は強くマナーは!?;日本はやはり金持だ;ボジョレー・ヌーボと成田空港 ほか)