角川文庫<br> 続・わが闘争―生存圏と領土問題

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角川文庫
続・わが闘争―生存圏と領土問題

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  • サイズ 文庫判/ページ数 405p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784043224036
  • NDC分類 311.8
  • Cコード C0131

内容説明

一九五一年頃からその存在が噂されていたヒトラーの秘密文書。アメリカ合衆国の国立公文書館から発見された口述タイプ原稿には『わが闘争』に続くヒトラーの特殊な思想が生々しく綴られていた。激しく粗野な言葉で語られた、その外交政策から垣間見られる狂信性や残虐性は、いまだ戦争の絶えない現代の闇を照射し、ネオ・ファシズムの問題をあぶりだす。今こそ読まれるべき衝撃の書。

目次

生存闘争と平和的経済戦争
生存圏確保の理由とその方策
民族の価値と平和主義的民主主義
ドイツ外交政策の批判と具体的提案
国家社会主義ドイツ労働者党の国内・外交政策
ドイツ統一と領土不足問題
ビスマルクの外交目標とビスマルク後の外交政策
ドイツの再生と誤てる中立主義
ドイツの領土政策の目的
ドイツ外交の基本原則
ドイツの領土対策―東方における生存圏確保
民族価値と政治目標
ドイツとイタリアの利害の共通性
南ティロール問題の本質、ドイツ外交の醜態
イタリアとの同盟
民族の健康な血と肉
ユダヤ人との闘争

著者等紹介

ヒトラー,アドルフ[ヒトラー,アドルフ][Hitler,Adolf]
1889年オーストリアに生まれる。1914年第一次世界大戦に従軍、復員後にドイツ労働者党に入党。国家社会主義ドイツ労働者党(ナチ党)に改名し、1921年に党首となる。1933年に首相となり第三帝国を建設。1934年以来大統領を兼ね総統と称した。独裁的権力を握り、侵略攻策を進めた結果、第二次世界大戦を引き起こす。1945年愛人エヴァ・ブラウンと結婚後、総統官邸地下壕にて共に自殺した

平野一郎[ヒラノイチロウ]
1929年1月生まれ。旧制東京文理科大学(現筑波大学)教育学科卒業。愛知教育大学教授、名古屋外国語大学教授をへて、現在愛知教育大学・名古屋外国語大学名誉教授
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

印度 洋一郎

4
「続」という邦題だが、実際は未発表の草稿を研究者がまとめたもの。内容はお馴染みのヒトラー節で、「民族の発展には土地が必要」「民族の繁栄は闘争から」「混血は民族を弱体化させる」など。目新しいのは、アメリカの脅威に言及していることと、イタリアとの同盟の重要性を力説していること。この草稿の口述当時、ドイツは南チロルの領有を巡ってイタリアと対立していたが、これに関しては何となく話をはぐらかしながら、歯切れも悪く論旨を展開しているのが、らしくない。これは「我が闘争」もそうだが、とにかく文体が独特で読み難い。2012/09/18

Ryoma Okamura

1
ここ十年間で、子どもを加えたら、南ティロールのドイツ人の数に匹敵するだろう。この事実についても、彼らは沈黙したままである。彼らは移住を勧める。シュトレーゼマン氏のごとき国民的市民は移住率の向上を外交政策の顕著な成果と考えている。そうなるとドイツは、南ティロールのドイツ住民数ほどの人数を四年ごとに失うわけである。彼らは避妊と堕胎によって、南ティロール内でのドイツ人に倍する人間を毎年殺している。その連中が、外国でのドイツ人の利益を語る道徳的権利は自分にある、と自認しているのである(p.303)。2023/05/15

shosho

1
ドイツや周辺諸国の状況や外交関係について論じ、同盟可能性について述べられているが、歴史に疎く理解するのは難しい。そして例のごとく読みづらい。ドイツや周辺諸国の情勢を都合よく考え、自らの主張に沿うように粉飾して論を組み立てていたことが分かった気がした。2021/10/27

ymazda1

1
てっきりトンデモ本だと思ったけど、いちおうは偽書ではなくて、正真正銘の彼の口述筆記ってことで間違いないんかな・・・隣国との関係性に特化した文章ということで、それなりに気楽に読めた・・・統一ドイツの旧東西の経済格差はいまだ解消されていないらしいけど、南ドイツの通史的なものに、あらためて興味を覚えた一冊だった。

Shinsuke Mutsukura

0
ドイツも日本と同じで周りにロクな国が無いから、こういう状況になったんだと思います。地政学的に悲惨な状態なんですよね・・・。2015/06/30

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