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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
チャーリブ
47
再読。かなり前に読んだ本ですが、電子ブックで読み直してみました。晩年の勝海舟が書いた回顧録。西郷隆盛や坂本龍馬など幕末・維新のビッグネームの姿が活写されています。その豪放磊落な人生哲学にもかかわらず、実際の勝海舟は努力家で、経済や外交にも通じた実務家だったようです。例の江戸城無血開城でも官軍との交渉が決裂した場合のプランB(江戸市内の焦土作戦や徳川慶喜の亡命など)を準備した上での交渉だったとのこと。無我、至誠、根気、坐忘などの重要性を説いていますが、実際はかなりの「陰謀家」だったと思います。○2023/03/25
ともとも
29
勝海舟の回顧録?語録? 勝海舟の苦労だけでなく、 歯に衣着せぬ、竹を割ったような、江戸っ子気質 そして職業人?一人の人間として、誇りを持って生きている 勝海舟の姿なども窺い知ることができる。 勝海舟の人物だけでなく、当時の歴史、或いはそれ以前の歴史 そして、人間を学ぶ上で、興味深く、心にしみわたってきて とても、勉強になったと思いました。 2016/07/16
Porco
16
晩年の勝海舟が言いたい放題に言った繰り言だとイメージしていましたが、なかなかいい人生指南の書、自己啓発書でした。最後の一文が「要するに処世の秘訣は『誠』の一字だ」というのもカッコよすぎる。2024/05/20
大先生
10
山岡鉄舟が凄いと思っていましたが、やっぱり勝海舟も凄い!そんな勝海舟が天下で恐ろしいのは横井小楠と西郷隆盛の2人だと評価しています。佐久間象山は物知りだったけど、ホラ吹きで困ると(笑)【政治も外交も「正心誠意」が極意であり秘訣。処世の秘訣も「誠」の一字。人間の相場なんて上がるときもあれば下がるときもあるから気長に辛抱。大奸物・大逆人の勝も今では伯爵様だ】ところで、かなりどうでもいい話ですが、勝海舟とその父親小吉は、親子揃って子どもの時にキン◯マで痛い目に遭いつつ、精力絶倫だったとか(笑)2025/04/13
糜竺(びじく)
9
本物の勝海舟のコメント、言葉が書かれていた。感動!まさにリアルでした!