内容説明
井上靖氏の名作や椎名誠氏らの調査により注目を浴びている中央アジア、幻の都「楼蘭」。本書は、古来、幻の湖としてその姿を見せなかったロプ湖をつきとめ、楼蘭王国の存在を明らかにしたヘディン博士の苦闘の探険記録である。
目次
ロプ湖への出発
33年ぶりの再会
サイ・チェケのベース・キャンプ
コンチェ河上の旅
クム河の旅
神秘の砂漠
王女の墓
三角州の迷路
ロプ湖への旅
ロプ湖と楼蘭
キャンプ基地への帰還
敦煌と千仏洞
北山山脈の迷路
ガシュン・ゴビの砂丘
野生ラクダの住む地
安西への道
さまよえる湖
新たな生命
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
zoros
8
ロプ湖とそれに注ぎ込む川の水は1700前には楼蘭やシルクロードを支えていた。流れが変わり干上がって、都市はそのまま廃墟になる。この本では今まさに水が戻って、古代がそのまま蘇るさまをかいています。人工衛星が一つも上がってない時代。ランプと方位磁針と鉛筆で記しながら進んでいくんだよ。感動です。2020/09/12
あかつや
5
地理学者で探検家のスウェン・ヘディン一行による中央アジア探検。「さまよえる湖」の謎を解明するための調査行。探検っていいよね。言葉を聞くだけで胸が熱くなるというものです。といってもこの本には冒険小説的な蛮族とか獰猛な野生生物との対決みたいなのはなく、多少のトラブルはあれど記述自体は淡々としたもの。ロマンティックなのは発掘した女性のミイラとの出会いの場面くらいだろう。だけどそういう飾らない文章がむしろ読んでて丁度良いというか、想像をかきたてられる気がします。面白かった。2018/05/13
たーくん
4
人の目を避けるようにさまよいつづけていた湖“ロプ・ノール”。四十年の歳月をついやし、シルク・ロードの果てに神秘的な遭遇を遂げたスウェーデンの探険家ヘディンの感動の一大探険記.2016/12/05
ナツ
2
訳が悪いのか読解力が無いのか、非常に残念ながら全然面白くなかった。臨場感は随所に感じられたが、どうも断片的な感じがしてさっぱり入り込めない・・。で、メインのさまよえる湖『ロプ湖』もいつ発見し、いつたどり着いたのか・・!気付いたら発見してました。ロプ湖に関する他の本を読んでみたい!2015/09/06
OMO
1
面白さ:○ 興味:○ 読みやすさ:○ 新鮮さ:○ 文学的云々:×2025/02/13