内容説明
１６歳のレオの通う高校に「スターガール」がやってきた。奇抜なファッションに身を包み、ウクレレをかき鳴らし、雨の中で踊りつづける。彼女はたちまち学校中のアイドルとなり、レオも型にはまらない彼女に惹かれていく。ところが他校とのバスケットボールの試合で、相手チームも応援してしまったスターガールは、全校生徒から無視されてしまい―。「普通」「個性」ってなんだろうと問いかける傑作青春小説。
著者等紹介
スピネッリ，ジェリー［スピネッリ，ジェリー］［Ｓｐｉｎｅｌｌｉ，Ｊｅｒｒｙ］
１９４１年アメリカ、ペンシルベニア州生まれ。ゲティスバーグ大学卒業。ニューベリー賞に輝いた『クレージー・マギーの伝説』ほか数々の作品を発表。詩人で作家でもある妻のアイリーン・スピネッリと共にペンシルベニア州在住
千葉茂樹［チバシゲキ］
１９５９年北海道生まれ。国際基督教大学卒業。児童書編集者を経て翻訳家に（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
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びす男
68
スターガール、風変わりで、学校中を敵に回してしまう彼女についていけない主人公。彼女は確かに変だけれど、決して誰かを傷つけていないはずなのに。そんな彼女の価値観を受け入れられないティーンエイジャーたちの機微もうまく描かれている。最後に彼女は姿を消す、毛嫌いしていた皆の中に、さりげなく痕跡を残して。「魔法はね、地球が生まれた瞬間から始まっているのよ。そして、決して止まることはないわ」。これほど素敵な言葉を話せる彼女は、確かによっぽど変わっている。理解できない、ということの切なさが伝わってくる話だった。2017/06/25
うたまる
2
「彼女は私たちそのものなんだ。明白にね。彼女は私たち以上に、私たちと似ているといってもいい。彼女は、私たちの本来あるべき姿なのではないかと思うほどだよ。もしくは、私たちの過去の姿か」……衝撃的。人を人たらしめているものは社会性だという。しかし、その社会性が人間性を抑えることになってしまっている。でも安易にスターガールに同情する訳にもいかない。個性というものを社会性の上位に置くことの危うさも知っているから。とは言え、やはり切ない。いかん、堂々巡りだ。2013/04/03
梅干し夫人
0
人との距離感や、自分の出し方って難しい。
かしこまっ！
0
特殊なことは恥じることではない。それなのに世界はそんな人達を認めない。悲しいことだと思う。せめて自分は理解できなくても認めてあげれる人になろうと思った。2010/04/29
Ranko Taguchi
0
602007/07/06
