角川文庫
地球の静止する日

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  • サイズ 文庫判/ページ数 359p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784042980018
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

「上には上がいる」とよく言うが、地球上の生物のなかで頂点にいる―と思い込んでいるだけかもしれない―人類。その人類のまえに、還宇宙や異次元から、はるかに高い知能や文明を持つ種族が不意に出現したとき、何が起きるのか?かれらは人類に恩恵をもたらしてくれるのだろうか?(「地球の静止する日」)これまでに映像化された作品を集めた、SFスリラー傑作選。

著者等紹介

ベイツ,ハリー[ベイツ,ハリー][Bates,Harry]
1900‐1981。アメリカ、ペンシルバニア州生まれの作家・編集者・俳優。若い頃には黎明期の映画産業に従事した経験もある。1930年代に「アスタウンディング・ストーリーズ」「ストレンジ・テイルズ」「テクノクラシー」といった雑誌の編集を担当しながら、複数のペンネームを使いわけてスペースオペラものなどを執筆(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kochi

26
ワシントンに突然現れた時空船。主を失った悲劇の後、異星の高度なテクノロジーにより作られた8フィートのロボットは、ただ立ち続けるだけだったが、カメラマンのクリスが異変に気づく… 古い方の映画は見たが、原作はこんなひねりの聞いたストーリーだったのか?他に、映像化されたノベライズとか原作を集めた企画系短編集で、粒揃いの印象。トワイライトゾーンやアウターリミッツのノベライズが多いが、懐かしい感じ。子供の頃は米国ドラマがゴールデンタイムに放映されていて、見ていたような、見なかったような^_^ 昔すぎて霧の中。2020/07/09

東京湾

23
古本屋でタイトル買いしたものだが、これは当たりだった。過去に映像化されたSFスリラーの短篇傑作選。解説曰く他では読めないレアな作品を多く収録したとのこと。全体的に古典的というイメージは拭えないが、それでもやはり面白いものは面白い。全篇楽しみながら読むことができた。特に気に入ったのは「廃墟」「幻の砂丘」「闘技場」の三篇。荒廃の中に一人自由となった男を描く「廃墟」はこの著者の作品がこれ一つのみというところにより一層の魅力を感じた。後者二篇は読後感の清々しさが良い。良質な傑作選だと思うが絶版なのが惜しいものだ。2016/10/12

ニミッツクラス

17
08年の税抜590円の初版。尾之上氏らによる映像化SFスリラーのオリジナル傑作選。先発06年に創元SFから著者連を異にする同名、同趣旨の傑作選(中村氏編)が出ているので大変紛らわしい。また、08年に同名映画なのにノベライズ版は“地球が”と一文字違いにしたスカルパの小説も出ており、混沌に拍車がかかっている。本書は鉄板の表題作と「デス・レース」は横に置いて、お目当ては追悼エリスンの「38世紀から来た兵士」。原題は単に“ソルジャー”で、舞台が38世紀と言う根拠はテキスト中に無かったはずだが…どう? ★★★★☆☆2019/06/08

まー

12
どの作品もひねりが効いて、SFが元気だった頃の作品ばかりという短編集です。表題作以外は他であまり読めないらしいのですが、映画や、トワイライト・ゾーン、アウターリミッツの原作になっているので、見覚えのある人もいるかもしれません。短編ではアイデアをいかに活かすかが勝負となるのですが、発表された当時と違い、今ではありきたりなものになってしまって、オチが読めてしまうのものあります。逆に言えば、アイデアが素晴らしいから使われているのでしょう。ぜひ重版して、多くのSFファンに原点なるものに触れてもらいたいものです。2020/01/28

OHta

12
これは満足の一冊。映像化されたことのあるSF作品を一冊にまとめたアンソロジーです。宇宙船という閉鎖空間内である事件が起こる……という『アンテオン遊星への道』が非常に良く、これは映像作品の方は観なくても大丈夫だなとさえ思ってしまったほど。『廃墟』の虚無感も良いですね。「これは何かの隠喩なのだろうか?」と勘繰りながら読むとジワジワくる作品で、何となく奇妙な味的でした。しかし映像化となるとどうなのだろう……という作品が多いのも事実で、逆に捉えると原作小説を読むべきなのだと実感できたのが最大の収穫でした。良。2017/07/17

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