内容説明
レイヤー・ケーキとは、下っ端から上層部まで、裏社会の階層(レイヤー)をケーキに喩えた言葉。一番上はおいしそうだが、この仕事、そんなに甘くない。その階層を麻薬ディーラーとして駆け上ってきたおれ。そろそろ引退を目論んでいたが、ボスからこれを最後にと二つの命令が。「古い友人の娘を捜し出せ」「エクスタシー二百万粒を売りさばけ」やむなく引き受けたおれだったが気づけば裏社会の闇へ引き摺りこまれるはめに―。
著者等紹介
コノリー,J.J.[コノリー,J.J.][Connolly,J.J.]
ロンドン在住。『レイヤー・ケーキ』で長編デビュー、英国中で絶賛を浴びる。映画版の脚本も務めた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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スパイク
11
面白かった。私の好みです。ただ、チョイ役の登場人物に厚みを持たせるために挿入されるエピソードがスピード感を鈍らせたかな。あとがきにあるようにロックストックやスナッチばりの悪いやつらの騙し合い。緻密に計算された計画の肝心なところでポカをやってしまう”おれ”。で、窮地に追い込まれるがなんとか凌ぐだけの頭は持ってる。エルモアレナードのように軽快ではないがアンドリューバックスのようにガチガチでもない中途半端加減が中途半端に面白い。私も”甘い生活”を夢見るが、やっぱ”人生は不公平だ”ね~。2015/03/28
竜
1
あまり評判にはならなかったけど、面白かった。 ギャングもので、出てくるのはろくでもないのばかりだしグロい場面もあるけど、主人公のちょっと抜けてるところもあるキャラがいい味出してると思う。 これ一作しか邦訳が無いようで残念。2013/06/15
さかき
0
「きみのように頭の切れる男なら、自分で気がつくと思ったんだがな」2020/07/24