内容説明
放蕩三昧の藩士、深見新左衛門は、借金の督促に訪れた皆川宗悦を酒の勢いで斬り捨て、遺体を下総の累ケ淵へ沈めてしまう。やがて新左衛門は宗悦の怨念にとりつかれ、錯乱し妻を斬殺、深見家はお取り潰しとなる。―それから、二十五年後。芸が評判の富本の師匠・豊志賀と、生真面目な働きぶりの煙草売りの新吉は運命的に出会い、恋に落ちるが…。
著者等紹介
行川渉[ユキカワワタル]
1970年生まれ。文筆業。ノベライズなどを多く手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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ぶっくlover
7
どろどろ系の日本の怪談話です。映画を小説化した作品のようで、そうなると映画も観てみたくなります。2019/07/15
ナンさん
1
落語が原作だがユーモア0で、直向きな女の情念が描いてあり。唯ひたすら恐怖する??2018/02/26
No.7
0
「落語」を「映画」にして、更にそれを「ノベライズ」した本です。円朝を忠実に映画にできていたのか、映画を上手くノベライズできているのか、等といった事はさておき(落語は聞いてないし、映画もみていない自分では判断出来かねるので)映画ノベライズの中では、かなり面白い方だと思います。2016/06/16
ジャッカル佐崎
0
三遊亭円朝の落語『真景累ヶ淵』を下敷きにした、中田秀夫監督の映画をノベライス。時は江戸、金貸しをしていた鍼医が武士に借金の催促をしたところ斬り殺されてしまう。鍼医の恨みは深く、武士とその妻が狂死。そして時は過ぎ、事件当時は赤子だった武士の息子・新吉は見目麗しい青年へと成長する―。新吉を巡って幾多の女性が登場するが、みな不幸な最期を遂げていく。これも鍼医の怨恨であり、当時赤子だった新吉に罪はないしなんとも理不尽。進吉本人も褒められない言動が少なくないが、怪奇現象で人間性デバフがかかっているわけだし気の毒だ。2022/11/11
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