内容説明
子供の頃に神隠しにあった大学院生・佐伯里美。しかし、彼女にはその頃の記憶がない。失われた記憶を求めて東北の「隠れキリシタンの里」を訪ねた彼女は、異端の考古学者・稗田礼二郎と出会う。十字架に磔にされた死体、神隠しから生還した少年、そして、村に伝わる聖書異伝の意味するものとは?すべてが解き明かされるとき、彼らは想像を絶する「奇蹟」を目撃する…。
著者等紹介
行川渉[ユキカワワタル]
1970年生まれ。文筆業。ノベライズなどを多く手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Porco
14
諸星大二郎の『妖怪ハンター』原作映画のノベライズ。ジュリー主演のヒルコに比べて知名度が低く、今になっては観る手段はDVDのみ(知っているかぎり配信もされておらず...) という事情もあり映画版の方は未視聴だが、正直なところ可もなく不可もなしな作品と言うしかない出来。サッと読んでサッと終わった。2024/06/26
BUBI
8
設定は面白いです。原作はマンガで、それを2005年に映画化したもののノベライズがこの小説。確かにマンガだったら面白そうという気がします。「でうす」「じゅすへる」「いんへるの」…謎の言葉と聖書異伝。ただ、ノベライズというのはそういうものかもしれませんけど、映画のスジをなぞって書かれているだけなので、これだけではあまり面白くありませんでした。10年前の映画か…Youtubeで予告編は発見できました。2016/01/24
ジャッカル佐崎
2
諸星大二郎『妖怪ハンター』の一編、「生命の木」を原作にした映画のノベライズ。映画版では稗田礼二郎(あまりにも阿部寛すぎる)のパートナーとしてオリジナルの女主人公を登場させ、神隠しにあった子供たちというわりと余計な要素をプラス。ノベライズ版は可もなく不可もない内容で、終盤のダイナミックな歴史解釈など、面白い部分はすべて原作漫画にあった部分である。ただ、映画版で削られた要素(編集段階でカットされた可能性あり)もノベライズ版に入れられているのは好印象。2023/02/08
りゅうた
2
悪くはないんだけどやっぱ小説とかマトモな文章にしちゃうと諸星先生の良さは殺されちゃうなぁ。2016/06/08
888
2
原作漫画が好きで映画を見たら好感触だったので、ノベライズがあることを知り読んでみた。ト書きの多い脚本みたいな小説なので、すいすいと読み進められ、原作・映画共に知っている自分としては楽しめた。が、すいすい読めるということは、その分引っかかるところも少ないということなので、やはり原作を読むか映画を見てから読まないと、面白味に欠けるかもしれない。2013/08/30
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