角川文庫
サハラに舞う羽根

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  • サイズ 文庫判/ページ数 447p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784042917014
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

十九世紀末のロンドン―婚約を終え幸せの絶頂にある青年将校ハリーに、一通の電報が届く。戦況が悪化するエジプト遠征の要請だった。しかし愛するエスネへの想いと、幼い頃からくすぶる恐れから、ハリーは黙って電報を燃やしてしまう。そんな彼に送られた“四枚の羽根”。それは戦いに挑んだ仲間たちとエスネからの、“臆病者”のしるしだった―。全てを失い絶望し、姿を消すハリー。だが戦時下での仲間の危機を耳にすると、愛する者たちを救うため、苛酷な運命の待ち受けるエジプトの砂漠へと一人旅立った…。七度の映画化とともに英国で愛され続ける古典的名作が、新訳完全版にて復活。

著者等紹介

メイスン,A.E.W.[メイスン,A.E.W.][Mason,Alfred Edward Woodley]
1865年、公認会計士の息子としてロンドンに生まれ、中流階級の家庭に育つ。オックスフォードとトリニティ・カレッジ卒業後、舞台に興味をもち、俳優を志しながら脚本を執筆。1895年、処女長篇『A Romance of Wastdale』を発表後、小説家に転身する。歴史小説家として稀有な筆力を評価されただけでなく、冒険物や、推理探偵小説、社会派ドラマ、短篇集など、数々の作品でその名を馳せた
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感想・レビュー

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しまゆう

1
主人公の親友がよい人間だとその物語は非常に読み応えのあるものになる。 と、いうかこの作品に関してはその友人エンデュランスがかわいそうすぎやしないか。あまり後味のよい物語ではなかった。2013/10/30

ミーナ

0
臆病者のしるしの羽根を渡された主人公がその羽根を返すために行動を起こす話。名誉を重んじるイギリス紳士にとってこの羽根は耐え難いものだった。

真林

0
とある人におすすめされたので読んでみた。臆病者のしるしとして四枚の羽根を送られたハリーがそれを撤回させようとする話。そのあたりの展開はありきたりだったのだけれど、その間に描かれる人間模様がすごい。特にハリーの親友のデュランスのキャラは壮絶で、恋に友情にと揺れ動くさまは人間味にあふれている。それはもはや第2の主人公といってもいいほどの活躍になって表れている。基本私はラノベ読みだが、たまにはこういう話もいいだろう2012/05/05

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