内容説明
紀元前五二三年。古代エジプトをほぼ征圧したペルシア王カンビュセスは、最後の征討軍をテーベに送った。だが、その巨大な軍隊の足跡は、突然途絶えてしまう。強烈な砂嵐に巻き込まれ、消滅したと歴史では伝えられているが、その謎は、今もまだ解き明かされていない―。現代。タラは考古学者の父の招きで、エジプトを訪れる。しかし、空港にも自宅にも父の姿はない。発掘現場の別宅でタラが発見したのは、すでに死んでいる父の姿だった。そして、部屋に残されていたのは、父が嫌っていた葉巻の匂いだけ…。壮大な砂漠を舞台に、エジプト史上最大の謎解きが幕を開ける。
著者等紹介
サスマン,ポール[サスマン,ポール][Sussman,Paul]
ケンブリッジ大学にて歴史学を専攻。卒業後、海外各地で様々な仕事を転々とし、’91年帰国。雑誌の創刊に関わるなど、ジャーナリストとして活動を始め、新聞各紙にてコラムを担当。’97年には“ブリティッシュ・コラムニスト・オヴ・ザ・イヤー”にノミネートされる。執筆活動の傍ら、ここ3年は、王家の谷の発掘調査チームに公式に加わり、1年のうち2ヶ月は、発掘現場で過ごしている。ロンドン在住。35歳
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感想・レビュー
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ココベリ
2
感想…?最後の一文が物語調で笑ってしまった。2010/10/24
コギコギ555
0
カンビュセス王って聞いたことがあるなと思い読んでみました。内容は、カンビュセス王のエジプト遠征、ヘロドトスの"歴史"の記述に基づく史実に基づいて進んでいきます。ただ、これらの記述はかなり少ない。ストーリーとしては、考古学的発掘調査、発掘されて遺物を巡るミステリーとトラブルを中心に展開。登場人物が多いので気をつけないとこんがらがりますが下巻の展開に期待。2014/06/14
Richard Thornburg
0
★★★★
まる
0
面白い!2012/06/24
朗読者
0
感動☆4つ 面白かった。 カンビュセス王で有名なのは、カンビュセスの籤のほうだと思いますが、この作品は2500年前に突如消えてしまったカンビュセス王の軍隊の謎に迫る作品です。 そういった考古学ロマン、考古学ミステリーはワクワクしますね。 私が生きている間に見つかることを祈ります。2019/07/01