出版社内容情報
舞台は11世紀。ロンドンで生まれ、幼くして孤児になった少年ロブ・J・コールは、病人の死期を感じとる不思議な能力に気づき、医師となるべく運命を感じて、遥か彼方の異郷の地ペルシャを目指す……。
内容説明
千年医師物語―それは医師となるべく力を宿した家系の、世紀を越えた運命の物語。始まりは十一世紀ロンドン。いまだ争いと迷信の絶えない時代、一人の少年が遙かペルシアへと旅立った―ロブ・J・コール。手に触れた相手の死期を瞬時に悟るその能力に、彼は両親の死をもって気づいたのだ。運命に導かれ、医師への道をたどるロブ。貧困と孤独に打ちのめされながらも、数奇な出逢いに助けられ、ついにペルシアへ足を踏み入れる!ヨーロッパ各国で大絶賛、ドイツでは五百万部の大ベストセラーとなった不朽の名作。夢、希望、愛、友情、憎悪、全てが盛り込まれた壮大な物語が今、感動の嵐を巻き起こす…。
著者等紹介
ゴードン,ノア[ゴードン,ノア][Gordon,Noah]
記者、科学誌編集者、医療ジャーナルの発行者等を経て、作家に。現在、マサチューセッツ州西部の農場で三人の子供夫婦と同居。地方紙の編集に携わりながら、救急医療技師としてボランティア活動も続けている
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
punto
8
映画は見ていないのですが、映画の原作だということで手に取りました。医師になりたい少年がペルシャに旅するお話だと知っていましたが、かなり気の遠くなるような旅をしてやっとたどり着いた感じでした。思ったより少年が女好きだった(笑)。多分映画の方が分かりやすく盛り上がる物語になっているのではないかなと思います。映画もいつか見てみたいです。2017/01/26
なにも
7
夢を見い出し、その夢がやっと指先に触れたところでこの巻は終わり。長かった……長かった分、同じ年月を共に過ごしたような気持ちになっている。最初の兄弟たちと別れる場面は涙なしには読めなかった。それからいろんな人と出会って、そして別れる。別れ方が、とても美しいひとだった。まぁ、全体的に好きではない。続きが気になるから読みたいけれど、なんとなく気軽には読めない。2019/03/06
akari
6
イングランドの少年が医師になるべくペルシアを目指す壮大な物語の上巻。 まだまだ医学などなきに等しい時代。床屋が医者代わり、薬はジャグリングの見世物で人集めしながら売り歩くという、そんな時代にペルシアを目指すなど大冒険以外の何物でもない。とにかく壮大な物語で、こういうお話大好きです。2016/01/17
ももこ
3
映画が面白かったのでもっと詳細なストーリーが知りたくなって手にとった。11世紀のヨーロッパから中東の、主に市井に生きる人々の世界観、習慣、生活様式、宗教感が細かく描かれていて面白い。次巻はイスファハンが舞台。楽しみである。2016/02/14
mabel
3
この本が絶版だなんて、信じられない。2011/10/11