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角川文庫
僕の心臓を盗まないで

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  • サイズ 文庫判/ページ数 493p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784042872016
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

出版社内容情報

新しい親ができると告げられ、売られてゆく孤児。臓器移植に関わる事件に巻き込まれた研修医。二人の運命が重なる時、驚愕の結末が待ち受けていた!臓器をめぐりパワーとマネーが交錯する、戦慄の医療サスペンス。

内容説明

モスクワのうらぶれたアパートで体を売って生きる少年、ヤーコフ。客は皆、その魅力的な金髪、決してたじろがない青い瞳に夢中になる。11歳にして既に何もかも経験してしまった彼には家族もなく、希望もない。しかしある日、新しい親が待っていると告げられ、仲間とともに船に乗せられる。明るい未来を約束されて―。アメリカの大病院で、外科研修医のアビーは苦渋の選択を強いられていた。患者が遺した臓器は一つ。移植希望者は二人。貴重な臓器は誰に行くべきなのか?売られてゆく子供、移植する医師、二人の運命は一つの点で重なり、驚愕の結末を迎える―。生死の倫理を問う衝撃の問題作。

著者等紹介

ジェリッツェン,テス[Gerritsen,Tess]
内科医として医療現場で活躍するが、育児と執筆に専念するため引退。医師としての経験を生かし、『僕の心臓を盗まないで』で鮮烈にデビュー。本格医療サスペンスの書き手として高い評価を得ている。他に『中間生命体』(角川書店)がある
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

優希

31
色々なことを考えさせられました。アメリカの大学病院の外科医とモスクワのストリートチルドレン。普通であれば無関係なはずなのに、とあることをきっかけに関わっていくのですが、その形がかなり残酷とも言えます。希望を失った無垢な青い目を持つ少年・ヤーコフは新しい親という希望を与えられるのですが、最初から不穏な空気を感じました。外科医・アビーは勤務先で患者を前に悩んでましたし。ヤーコフは実は売られていっただけなんですね。臓器移植のドナーとして。臓器売買問題、生死の倫理について問われるような作品でした。グッときます。2014/05/07

金吾

23
話を通じて生と死また生きる権利等を考えさせられました。立場により対応が変わるべきではありませんが、私自身は立場により態度が変わりそうです。話自体は筋はわかりやすく、読みやすい本です。2021/02/21

nizi

4
往年のロビン・クックが書きそうな医療サスペンスだが、そんなことより表紙が怖い。こっちみんな。2024/07/13

mochi_u

4
知人に薦めてもらいました。あまりサスペンスを読んだことがなかったのですが、一気に読み終えてしまいました。巧みに編まれた二本の糸が緊張感を増しながらほぐれていき、数度のどんでん返しの後に交わります。最後の最後までだれることなく進む物語は、まさにノンストップ・エンターテインメントでした。医療現場にリアリティーがあるな、と思ったらお医者さまなのですね。ミスリードのためとはいえ、振り返ると首を傾げる部分もありましたが、これがデビュー作というのですから素晴らしいです。後、邦題は改題しない方がよかったと思います。2015/08/06

cotton

2
翻訳小説は苦手だけどこれは読みやすかった。疾走感のある医療サスペンス。2017/02/17

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