出版社内容情報
判事助手を務める駆け出し法律家ノラは、判事から二年前の老女殺害事件の上訴を棄却するよう命じられる。犯人は当時十歳の聾唖の黒人少年だった。彼女は好奇心から、密かにこの事件を詳しく調べ始めるが……。
内容説明
十歳のろうあの黒人少年デクスターは凶悪殺人の罪により禁固五十五年を言い渡された。金欲しさで通り掛かりの老女を射殺したのだ。二年後。判事助手として働くノーラは判事から、この事件の上訴を棄却するよう命じられる。上訴は有罪を不服とした彼の祖父が起したものだった。訴状を見たノーラは驚く。祖父カールはなんと二軒隣の住人だった。法律家は担当事件の関係者との接触が禁じられているにも拘わらず、好奇心を抑えられない彼女はカールに会いに行く。そして、調べるうちに事件が冤罪ではないかという疑問を抱き始めるのだが…実力新人が放つ、大型社会派サスペンス。
著者等紹介
シャンカー,D.R.[Schanker,D.R.]
弁護士。コロンビア大学で創作を学ぶ。デビュー作である『十歳の囚人』は、エドガー賞の新人賞にノミネートされた。インディアナポリス在住
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