内容説明
英国人音楽家キンスキーの屋敷で住み込みで働くマリエッタ。ある晩、彼女が住む地下室につながるエレベーターに指輪が届けられた。指輪を返そうとするマリエッタにキンスキーは、愛をささやく。だが、彼女には監獄に入っている夫がいたのだ。マリエッタはこの心の奥底の秘密を告白する。その後も二人の間には何もなかったかのような日々が過ぎる。だが、マリエッタはある日、屋敷の調度品が次々消えていることに気付く…。ベルトルッチが映画化した切なく官能的な表題作「シャンドライの恋」ほか全１１編からなる、珠玉の短編集。
