内容説明
ついに、その時がやってきた!幾多の危難を乗り越え、王家の墓の建設に全力を注ぐ三人の勇者、ネフェル、ウベクヘト、そしてパネブ。やがて近づく完成を前に、その技を完璧なものにするために、ついに光の石の秘儀が一人の職人に授けられようとしていた。テーベとペル・ラムセスのあいだでファラオの座をかけた熾烈な権力争いが繰り広げられる中、ついに“真理の場”では裏切り者の手にかかり、一人の勇者が命を落とす―。いよいよ佳境、息もつかせぬ歴史ロマン第三巻。
著者等紹介
ジャック,クリスチャン[ジャック,クリスチャン][Jacq,Christian]
1947~。フランス、パリ生まれ。ソルボンヌ大学で哲学と古典文学を学び、後にエジプト学の研究で学位を取得。17歳で初めてエジプトを旅し、以来その魅力に取り憑かれる。エジプト学者でもあり、エジプトを舞台にした数々の話題作を発表、世界的なベストセラー作家となる
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感想・レビュー
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6
*英雄物語3巻*王の死後…全力を注ぐ、神聖な墓職人の村“真理の場”もはや王墓建造そのものが巨大な宗教的儀式であり、その祭祀を司る彼らだが…ついに権力者の刺客によって命を失う者が現れた!?運命の女神は、なぜこうも悲劇を好むのか…(紹介文・他より)――TV番組『世界ふしぎ発見』のエジプトSP特番に勝るとも劣らない…極上のエジプト大河ドラマ第三幕! ⇒続き2014/03/15
あき
1
ラムセスと同じく、「マアト(正義や真理、秩序)」を守る者たち。ファラオも真理の場の人たちも(裏切り者を除いて)皆マアトを守って危機を乗り越える。そしてこの作品も、魔法というか、魔術が多い印象。本当に・・?と思ってしまうのだけれど(まあ、小説なんだから本当でなくても良いのだけれど)、実際そういうことが行われていた時代みたいですね。最初、真理の場は創作なのかと思っていたけれど、どうやら実際にあったものらしい。 パネブの名も残っているとか。きっとそういうものから創造を膨らませて書いたのね。 2012/06/23