内容説明
亡き父セティ王の喪は明け、ついにラムセスに即位の時が来た。だが、亡き王の遺志を継いだ若きファラオの周囲では裏切りと陰謀がいまなお渦巻いていた。ラムセスの失脚を謀り、権力の座を虎視耽々と狙う兄シェナル。密かに忍び寄る強国ヒッタイトの怪しい影。さらに、謎の魔術師オフィールの宿望。そして、ヘブライ人の宿命に悩むラムセスの朋友モーゼの危機…。豊穣の地エジプトを我がものにせんと、闇に蠢く権謀術数が火花を散らす中、若き血をたぎらせた「光の息子」ラムセス王の治世がいよいよ幕を開ける…。全世界が興奮した『太陽の王ラムセス』待望のシリーズ第二巻。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
明智紫苑
15
この小説を最初に読んだ(図書館で借りた)のは何年も前だから、ほとんどの内容を忘れているので新鮮な感覚で読める。好漢モーゼがどのようにラムセスと決別するのかも気になる。2014/11/30
いいほんさがそ@蔵書の再整理中【0.00%完了】
14
**英雄物語・2巻**遡ること3300年、古代エジプト第十九王朝。悲劇は突然だった…、偉大なる父王セティは没し、ついにラムセスに即位の時が来る…。だが、この若すぎるファラオの周囲では裏切りと陰謀がいまなお渦巻いていた…!?(紹介文・他より)――相変わらず良質なエジプト歴史絵巻!何より、著者ご自身がエジプト学者なため、素人でも歴史検証がしっかりしていることが如実に伝わってきます。 ⇒続き2014/01/14
Alexander
6
ついに即位しファラオになったラムセス。遷都したり、神殿作ったり子供産まれたり大忙し。リア充だな。2014/07/13
Hiroshi Takeshita
4
キリスト教もユダヤ教もイスラム教も無い。多神教のみの世界。実に平和だなぁ、と思ったら、対岸のギリシアもそうだった。ここは常に戦争状態だし。この辺り、あまり関係ないか。ルクソールはこの巻で完成。苦労して建築したオベリスクがフランスにあると知ったら、ラムセスは何て言うだろうか?2017/08/25
けいちか
4
ついに王座に就いたラムセス。ネフェルタリの予言(?)とかはちょっとウソ臭い。しかし、この時代にこれだけのオーラを持ったファラオがいたと思うと、ロマンがある。兄とアーシャがこれからどんな罠を仕掛けてくるのか、読み所か。2012/10/30