内容説明
自殺、死刑、事故―家族すべてがスキャンダラスな死を遂げているランドリー一家。しかも彼らは死の前に殺人を犯している。一家最後の生き残りであるジャックは田舎町でひっそりとくらしていたが…。電気椅子で最期を遂げたはずの弟からの電話、そして夜毎彼を襲う悪夢。ミレニアムに悪魔が甦る。今世紀最後の本格オカルト・ミステリーの傑作。
感想・レビュー
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live-gon(リベゴン)
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後ろの『本格オカルト・ミステリーの傑作』という文句はひどい。本の前半はとくにひどい。ちょっとここでは書ききれないのであとでまとめるが、箇条書きで羅列してみる。――自殺した元恋人の兄に、その自殺を告げに行った足でセックスしちゃうのはどうなの? 文章が完全にハーレクイン。視点を男女交互に入れ替えては、なんてハンサムなの!とかこの唇から目を離せない!とかそのまんま書いちゃってる。神父を主人公にした第二部でも、心情をくどくど文章にしてしまうセンス。出自のテレビ脚本家ってのがよく分かるチープさ。上巻で本を置く。2013/01/09