内容説明
イギリスの名家に生まれ、ケニアで少女時代を過ごし、その後、大西洋を東から西へ横断した初のパイロットとなった、情熱の女性ベリル・マーカム。瑞々しいアフリカの自然の中を部族民たちとイノシシを追った記憶、競走馬の調教師としての生活、ホワイト・ハンターたちとのサファリでの華やかな交流、そして闇の中をただ独りで飛ぶ、その孤独について…。自然とは、孤独とは、生と死とは―時にリリカルに、時に哲学的に、詩情豊かに自らの波乱の人生を振り返る。ヘミングウェイが絶賛した、野生の薫り高き自叙伝(メモワール)。
目次
ングウェからの便り
黒水熱の男
野生の刻印
なぜ、空を飛ぶのか
彼は立派なライオンだった
農場の思い出
牡牛の血をもって神を称えよ
遊び仲間
孤高の亡命者
翼ある馬〔ほか〕