内容説明
目覚めた時、アビーは正体不明の男に監禁されていた。暗闇で手足は縛られ、死を待つ獲物さながらに。どうして囚われたのか、恐ろしいことに記憶もない。悪夢、だがこれは現実。理性を振り絞り、命からがら脱出するが、悪夢はまだ終わらない―事件の真相も犯人も闇の中なのだ。失われた平穏と記憶を取り戻すため、孤独と恐怖に抗いながらアビーは犯人を追い始める。心理サスペンスの名手が圧倒的筆致で魅了する緊迫の500頁。
著者等紹介
務台夏子[ムタイナツコ]
英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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もか*
4
予想をいい意味で裏切る。面白かったなー。2011/06/22
tai65
2
星5つ2018/06/10
ぐみご
1
話の展開が気になって、グイグイ引き込まれながら夢中で読んだ。かなりのページターナーだと思う。伏線や謎が回収されないまま終わってしまったのが残念だが、読んでる間がおもしろかったので、個人的には満足のいく一冊。 ニッキ・フレンチの本をもっと読みたくなった。2012/04/15
psdstar
0
ホラーに近い恐怖を感じる。一方で謎を解きつつ、恋と仕事に悩んでおいしそうな食べ物(サンドイッチとか)が出てくるあたり毛色の変わったコージーを読んでるような気分にもなる(読みやすいし)。エルロイ脚本の映画は結局ボツになった?2014/10/17
ユウ
0
二度と元の自分に戻れなくても、新しい私で立つことはできる。そのために必死で立ち向かうアビーの物語。最後の数ページ、クロスとのやり取りから先に胸を突かれた。犯人を探す物語ではなく、彼女自身を探すサスペンスなので、ミステリーを読みたい人は注意。2012/01/29