内容説明
大いなる運命を背負った少年ルウが育った城は、突然、濃い霧について攻めこんできた異形の軍団の前に壊滅してしまった。間一髪、脱出したルウがたどり着いたのは、海の神マナナンのすむ神秘の島だった。マナナンの依頼を受け、自分の運命の秘密を知るために、ルウは緑の島アイレに潜入した。そこでは、かつて栄えたデ・ダナン族が、フォモーレ族の圧政に苦しんでいた。そしてフォモーレの支配者、一つ眼の巨人〈邪眼のバロー〉こそはルウの宿命の敵だったのだ。アイルランドのケルト神話の世界に展開する、愛と冒険のファンタジー。