内容説明
封印を解かれた邪悪な神々の攻勢は激しさを増す。火山灰が空を闇に包み、火口から流れ出た溶岩流がリゾートに迫る。そんな中、エレノアは、遠い親戚が若き日のマーク・トウェインとの冒険を綴った手記をたどり、邪悪な神々を再び封印する手がかりに近づく。しかし、彼女の前に人間の言葉を操る怪物が立ちふさがる。リゾート開発によって封印を解かれた神々の争いは、思いもよらぬ展開を見せようとしていた―。モダンホラーの巨匠によるファンタジック大作、怒涛の後編。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
hit4papa
7
火山活動が活発化したハワイ島で、突然現れた異形のものたちが人々を襲っていくといく伝奇ホラーです。マーク・トウェインの冒険譚と時を超えて交差するスリリングで凝ったつくりになっています。悪霊たちと対峙するのは、「サマー・オブ・ナイト」のキャラクター。ちょっと意外な様相を呈するのですが、見せ場はたっぷりあります。
ばにらん
3
「サマー・オブ・ナイト」登場の少女コーディが大人になって出てくる。変わらず強烈な個性で彼女なしではこの話、面白さ半減すると思う。必須なキャラ。ヒロイン・エレノアとのラストの友情シーンがめちゃカッコいい!当時の仲間はマイクとハーランが会話の中にちらりと出てくる。「ドナルド・トランプと間違われるのが嫌いな」億万長者バイロン・トランボは誰が見ても実業家時代のトランプ氏がモデルw 面白いなあ、ダン・シモンズ。2018/03/24
のりべぇ
2
ハイペリオン等のSFの方がしっくりくるし、好きだな。 ラストに向けて活躍する人の交代劇は見事!2016/09/13
スプリント
1
ダン・シモンズの大作に比べるとシンプルですが面白いです。主役よりも脇役が活躍するのは定番ですね。2013/09/05
nob
1
エキサイティング。コーディかっこよすぎ。ハワイの伝説をベースに、現在と過去のふたつの物語が並行して語られる。実在の文豪を絡めた時間的スケールの大きなストーリー展開は、この作者ならではという感じ。プロット自体はよくあるパニックホラーなのかな。しかしコーディかっこよすぎ。2011/06/22