感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ニミッツクラス
9
94年の税込640円の初版。角川ホラー文庫で9編を収録。先発77年の国書刊行会の元本の表紙が本書の口絵となっている。各話に挿画も入っている。86年に学研から“狩人”を“探偵”に変えて刊行。後発08年に創元推理からも刊行され、それは10編収録だが10編目は新作ではなく報告した事件の抜粋要約となる。怪奇譚だけあって因果の割り切れない話が主で、カーナッキはハンターでもバスターでも無く・・原題通りGhost Finderなのだ。贋作の「発見」は本書では異色。海洋奇譚「ジャーヴィー号の怪異」は真骨頂。★★★★☆☆2017/09/18
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2
**ホラー・ミステリ**『電気式五芒星』を片手にオカルトとしか思えない怪事件を、科学と神秘で解決する探偵カーナッキ。その推理の前には、影に潜む人間のトリックも、悪意ある怨霊も等しく裁かれる!――ミステリ:7、オカルト:3としか言いようがない(笑)路線は、東野圭吾さんの『探偵ガリレオシリーズ』同様、オカルトに見せかけた人間の犯罪を鮮やかに推理する推理物。だがしかし、本当に悪霊による犯罪の話も多い。でも、推理は結構本格的、、、というジャンル分けが難しい、コマッタちゃんな作品。そこで読者を二分しそうですが良書!2012/11/06
ちぬ
2
カーナッキさん、すぐ逃亡する。しかも窓ぶち破って逃げたり、逃げた後は部屋で寝ちゃうあたりは神経図太い。今読んでどうとは言えないけど、ゴーストハンターものの古典として読み継がれるものではある。2012/07/23
大熊犬
0
科学を武器に幽霊と向かい合う幽霊探偵なのだけど…真空管による結界発生装置とか。ゴーストバスターズと違って大真面目なところが良いです
小物M2
0
カーナッキのキャラがよい。ゴーストハントにも関わらず、怪奇現象にビビってミスをする。更に、友人たちを招いておきながら話が終わると「帰りたまえ!」と追い返してしまう。この何ともいえないキャラが面白い。ベストは「霊馬の呪い」。2012/05/29