内容説明
スポーツ賭博の胴元・ハリーは悪行から足を洗い、昔の女とよりをもどし、長年の夢を実現しようとしていた。かつて詩人エズラ・パウンドが住んでいたという、憧れの土地での甘い生活―。が、そうは世間は甘くない。ハリーがこれまでかすめてきた莫大な金をボスが見逃すはずはない。イタリアへ逃亡するハリーだが、さらに、昔だました保安官まで登場して、事態はますます混乱し…。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
duzzmundo
11
何年かぶりの再読。おもしろかったです。賭博師のハリーを主人公と思うと感情移入できないので、連邦保安官のレイランを遅れてきた主人公として読むと楽しく読めます。相変わらずセリフが軽妙で、キャラクターたちのやりとりが良いです。賭博師・マフィア・連邦保安官が米国からイタリアを股にかけて、追う者と追われる者といったストーリーが展開します。西部劇気質の現代の保安官レイランがいいですね。またちょいちょいレナード読み返そうと思います。2024/05/17
bapaksejahtera
6
エルモア・レナード作品としては失望の限り。読み終わって自分の読解力がないのかと思ったほどだ。作中に屡々語られる詩人エズラ・パウンドがストーリーにも絡んでくると思ったら一切そういうことはない。当初主人公と思われた人物の人格がいきなり変化する(酒をまた飲みだしたのはあるにしても・・・主人公・・だったよね?)。むやみに人が殺されるし、かと思うと登場人物が考えられないリスクを犯すが無事に済んでしまう。滑り出しは良かったのだが、「BOOK」データベースにあるとおり「事態はますます混乱し… 」エンディングを迎える。 2020/02/23
まっつー(たまさか)
5
レナードはやはり素晴らしい。『ジョジョの奇妙な冒険』第五部のプロシュート兄貴の有名なセリフはおそらくこの作品からでしょう(明らかにオマージュが見て取れる)。2024/08/25
tai65
1
星3・52014/07/07
Tetchy
1
読んだ時期が悪かったが、主人公のハリー・アーノウも悪かった。感情移入できない主人公だったなぁ。2008/12/22