内容説明
ベルリンの壁崩壊後のロシア。マフィアの大親分“ヤポンチク”は九年間のシャバを離れた優雅な刑務所暮らしのために、偽金造りの覇権を侵されようとしていた。彼は政治高官の娘・オクサーナに計画的に近づき、出所を試みる。勢力死守奪回のため、そして更なる野望のため、ついに、巨大な戦争を仕掛けた…。内部崩壊したロシアとニューヨークを舞台に、マフィア、秘密警察、そして腐敗した政治家たちの思惑が、今、錯綜し始めた。フレンチ・コネクションの著者が、二十余年ぶりに放つ、事実に基づいた衝撃のスリラー。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
コージ
2
帯の文句に騙されたー‼と思った。自分は当初 悪人面したロシアの将軍がテロリストグループもしくはテロ国家に核弾頭を売る話だと思いこんでいた。途中まで読んで「コネクション」とは麻薬とかの密売組織を指す意味がある事に気付いた。上巻の内容はロシア版「仁義なき戦い」。マフィアの権力闘争が描かれ収容所内での派閥闘争で200人近くが死ぬ。またKGBの腐敗ぶりが これでもかー‼と描かれる。上巻のラストでやっとマフィアの大ボスが核弾頭やICBMを買う話が出てきて北朝鮮やイラクに売る様な話も。下巻は期待が出来そう。2020/05/03
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- 21世紀の不平等