出版社内容情報
飛行機事故の現場で娘を捜すキャロル。黒こげの男に抱かれた我が娘を見たとき、キャロルは即座に娘がしたことを察した。またやったのだ。逃げなければ。奴等が追ってくる……一体、この母娘が抱える秘密とは？
内容説明
マサチューセッツ州で起きた飛行機墜落事故。大惨事となった街中、半狂乱で娘アマンダを捜していたキャロルは、口から血を流し、黒こげの男に抱えられた娘を見つけた。その姿を見て、母は娘がしたことをすぐ察した。またやったのだ。逃げなければ。奴等はすぐに追って来る…。四ヶ月後。サックス奏者ルーニーは美しい娼婦を助ける。実は彼女は、娘の誘拐を企む殺し屋に追われるキャロルだった―。この母娘が追われねばならない秘密とは、一体、何なのか？数珠繋ぎに紡がれる巧みに張られた伏線、奔流する物語の圧倒的スピード感。サスペンスフルな逃亡劇。
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ミスランディア本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
椿子
7
なんとも感動的な本だった。ある意味期待を裏切られた本。表紙が若干怖いんだけど、これは内容に関して誤解しそうだなー。登場人物も個性的。私は偏屈な学者のロスが好きでした。黒人のサックス奏者、ルーニーもステキだった。2012/05/15
gokuri
6
キース・ピータソンの探偵小説が気に入って購入。超自然なものが前提となっているが、追われるものと追跡するもの、結果的に逃走を助けるものの行動を手に汗にぎって読み進むことが楽しい。やはり、悪人が個性的だとのめり込める。450ページも飽きさせない。2021/05/23
りんご
3
思いがけずよかった。サイトカインが手を触れたくらいで影響を及ぼすとは思えないし、癌はともかく死から救うのはかなり無理があるけど、そんなことを差し引いても引き込まれる。人物や心情の描写が丁寧で自然なせいだろうか。私の中でのヒロインはアマンダではなくキャロル・ドッドスンだな。タフな美しい娼婦。素晴らしきサックス奏者、ルーニーのテーブルに幸せがありますように。2020/07/09
竜
2
面白かった。まとまった時間がとれなくて少しずつ読んだけど、一気読みしたかった。不思議な力を持った少女アマンダ、母親キャロル、ひょんなことから巻き込まれ母娘を助けようとするルーニー、古典文学者ロス、アマンダを預かっていたジーナ、みんな魅力的だった。アマンダを追う悪役ウィンターも。ラストがまた 涙。 2024/11/30
popup_snow
2
冒頭の衝撃的なシーンから始まる文字通り息もつかせぬ逃亡劇、冷酷無情な追手、張りめぐされた伏線。あっという間に読み切る。2009/10/19
