内容説明
整形外科医ルディ・グレイヴラインは世の変身願望症患者から金を巻き上げることに余念がなかった。失踪した女子大生もルディの患者だった。近頃、四年前の事件をむし返えそうとしている者がいる。ルディは殺し屋を雇った。ケモ―誰もがそうよぶ無気味な巨漢―は、以前、整形手術に失敗していた。見るも無残になってしまった顔を元にもどしてもらうことを条件に殺しを引き受けたのだが…。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
竜
1
人嫌いだけどタフな主人公以外(以外と言い切れない部分もあるけど)、したたかでまともじゃない奴らがてんこ盛り。ちょっぴりエグい描写もあるけど、どこかユーモラスで、意外にサッパリした読後感です。 面白いですよ。2012/08/27
ラプター32
0
下巻になるにつれて、ストラナハンがどんどん非情になっていくんだけど。まあ次々殺し屋が送り込まれてくるんだから仕方ないけど。ストラナハンが意図的に殺した悪徳警官のマードックとサラザール以外にも、別れた奥さんとか、突撃レポーターのフラムとか、整形外科医のルディ・クレイヴラインとか結構予定外の死人が多い。バンバンと登場人物が悲惨な死を迎えるところが笑えるってことなのかな。コーエン兄弟の映画とかに近い感覚だけど、俺的にはスベッてるんだよなあ。 まあそれでも、退屈だったかというとそういうわけではない。2019/09/26