内容説明
第2次大戦が産んだ名機中の名機、メッサーシュミットMe109G型。今それが8機。アリゾナの砂漠に隠された飛行場に並んでいた。砂漠用の迷彩、鷲をあしらった中隊マーク、そして20ミリ・エンジン機関砲と機首には7.9ミリ機銃を備えて―パイロットはいずれも元ドイツ空軍の撃墜王。彼らはただ一つの目的、復讐のために集結したのだ。8機の荒鷲は轟音とともに飛びたった。そのとき、おなじアリゾナの空を飛ぶ1機のムスタングのパイロットは、30年余の歳月を経て始まる空中戦の再現を知る由もなかった…卓抜な着想で、空に生きた男たちの執念を描ききる冒険小説の傑作!