内容説明
“ペンドラゴン・オークシヨンに於て貴社の入札を期待する”そのテレックスに国際的な複合企業コムテル社は慄えた。発信人は“ランスロット”。同社と深い関係を持つ大物フィクサー、ハモンドを誘拐した犯人が動きだしたのだ。兵器輸出に携り、絶大な情報量を誇るハモンドの価値は測り知れない。犯人はそこに着目し、身代金の入札という前代未聞の策に出たのである!しかも“ランスロット”とは、すでに死んだはずの二重スパイにして武器商人の、カール・グランザウのコードネームだった…。コムテル社が動きだした頃、ハモンドの抱える重大機密の流出を恐れるCIAとKGBも、ひそかにその身柄の奪回に乗りだしていた―。
-
- 和書
- キジムナーkids