内容説明
ありふれた交通事故のはずだった。が、被害者のドイツ人が死に際に残した言葉を聞いたとき、元連合軍情報部員アイナー・ムンクは戦慄した。「ファイント」「バルト」「ラーヘ」そして「ギフト」。意味するものは一つ。第２次大戦末期、連合軍の必死の追求にもかかわらず、未発見に終わった、ヒトラー最後の報復兵器の現存を暗示する言葉。それが４０年余の眠りから目ざめた時、ヨーロッパは壊滅的被害をうける。それはいったいどこに隠されたのか？アイナーは軍の要請をうけ、かすかな臭跡を追って、かつての諜報活動の地、ドイツへと旅だった。
感想・レビュー
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植田 和昭
7
昭和６３年に買って、読み通すことができず、棚に置いておいたのですが、今回やっと通読することができました。面白かったのですが、Ｖ３号はムカデ砲のはずです。神経ガスを使うことができなかったのは、自軍にも被害が及ばないようにすることができなかったからで、安全な散布方法も確立できなかったからでしょう。この話には無理があるように思いました。2017/03/19
