内容説明
マサチューセッツ西部の農家で老夫婦が強盗に惨殺された。被害者の息子がボストン・マフィアの大物、アンソニー・ガーデラだとは、犯人たちは知る由もなかった。それから間もなく、州警のウェード警部補はマフィアとFBI双方から接触をうけた。ガーデラは両親の復讐を果たすため犯人に関する情報を求めてきたのだ。一方、それを機にウェードを〈組織〉に接近させ、囮捜査官として内部に潜入させようというのがFBIの狙いであった。それはFBIの仕掛けた冷酷な罠だった。〈スイートハート〉の暗号名で組織の潜入したウェードはやがて、〈ハニー〉と呼ばれるもう一人の“囮”がいることを知る―。