内容説明
１８７２年、３人のアメリカ人がロンドンで合流した。稀代の詐欺師、ジョージ・ビドウェルと弟のオースティン、そして手形偽造の天才、ジョージ・マクドナルドである。彼らの狙うカモは、“領土に日の没するところなき”大英帝国の経済力の象徴、インドランド銀行だった。女王陛下の銀行から大金４０万ポンドを奪いとろうというのだ！それは大英帝国を敵に回すことに他ならない。堅固な守りを突き崩すには、知力と度胸、そして何よりも周到な準備が必要だった―海外ミステリー
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Sugi Takahiro
6
1980年代、イギリス経済の中心・イングランド銀行を狙いに定めたアメリカ人3人組。彼らは銀行の仕組み、電信の遅さなどを巧みに利用して偽造為替を現金化しようともくろんでいる。 3人ともキャラと役割がしっかりとたっており、文章も軽快で読みやすい。犯罪を仕掛けようとする側特有のハラハラがあって、プリズンブレイクを小説で読んでいるみたいな気分になる。 詐欺関係の本が自分の中でツボだ。下巻にも期待。2015/06/10
アーノルド
0
下巻に…
