感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
對馬 正晃
11
「コードネームUNCLE」(元々は「ナポレオン・ソロ」)を彷彿とさせるCIAとKGBのバディものですが、組むまでが長いです。まぁ緻密といえば緻密ですけど・・・。また、訳し方の問題かと思いますが、会話の末尾が「~だよ」「~だね」調なので、緊張感に欠けますね。下巻ではいよいよ暗殺集団と対決でしょう!2019/05/02
koo
6
世界的な暗殺集団マタレーズの暗殺計画を米ソの暗殺部門のトップであるタレニエコフとスコフィールドが互いに仇敵でありながら手を組み阻止せんと動くというのが基本ストーリーです。ちょっと荒唐無稽が強すぎな上2人が優秀な為あまり危機感を感じないまま上巻終了。終了間近にヒロインアントニア登場はお約束ですがそれまでバディものでダブル主人公に見えたのにヒロイン1人はバランス悪いだろうと苦笑。また500ページ強と長く退屈な所もありました、ラドラムの作品は後半失速がお約束ですが下巻の挽回を期待します、それにしても長い(笑)2022/09/19
ポン・ザ・フラグメント
2
30年ぶりに再読。面白いことは面白いんだけどさ、こんなに単純な構成&ストーリーだったっけ? と思いました。おぼろげな記憶ではもっと二転三転する話だったのですが、おそらく初めて読んだときにはこれでもずいぶんビックリしたんでしょうねえ。それが印象に強く残っていたんでしょう。ソ連とかKGBとか東独とか懐かしいといえば懐かしい。東西冷戦というある意味単純な世界に僕は育ってきてしまったので、当時はこの小説の設定は斬新に見えたはず。いわば、ポスト冷戦のさきがけみたいな作品だったんですね。2012/09/13
uburoi
1
マタレーズという謎の世界的暗殺集団が活動を再開しはじめた時、ソ連と合衆国諜報員が禁断のタッグを組んで阻止に挑むというのが大筋。マタレーズ誕生の謎を追うためにコルシカ島に潜入する第2部からようやく物語が本腰入れ始めて面白くなる。第1部はマックイーンの『ゲッタウェイ』を彷彿させるホテルでの襲撃やら『007ロシアより愛をこめて』とそっくりの場面(中年女のスパイがメイドに化けて毒ナイフを振りかざす)はあるが、だらだらしてて退屈だった。マタレーズという組織は吸血鬼もので似たような存在があったようなデジャヴを感じる。2020/05/03
mimimeg
0
物語が動き出すのはこれからですね! KGB工作員のタレニエコフ、私はヴィゴ・モーテンセンを想像してます・・・2009/12/20
-
- 和書
- しずかの朝 新潮文庫