角川文庫<br> ひとたび人を殺さば

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角川文庫
ひとたび人を殺さば

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  • サイズ 文庫判/ページ数 329p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784042541011
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

セウテス

81
【ウェクスフォード警部】シリーズ第7弾。医者の指示でロンドンの甥の家に、ダイエットの為に夫婦で休暇を過ごすウェクスフォード。しかし、甥の担当となる殺人事件が起きてしまい、捜査に動き出してしまう。やがて被害者女性の名前なども解ってくるのだが、その名前も偽名であり、いったい被害者は何者なのかを追いかける警察ミステリとなる。二転三転する流れは、実写を観ている様な素晴らしい人間描写で楽しめる反面、犯人はAではなくBであるという、その根拠が今ひとつ薄く感じる。物語としては、映画の様な雰囲気のあるラストだが···。2022/12/17

みみずく

20
ウェクスフォード警部は、友人の医師から休養を勧められて、奥さんとロンドンにいる甥の家に厄介になる。朝は減量のための不味いビスケット2枚と白い飲み物を飲ませられる。この辺りのやり取りが微笑ましかった。甥も警官ということで、一緒に捜査中の殺人事件を解決すべく歩き回る。警部がこんなに歩き回るイメージは今までなかったので、「減量中」を意識したのかも。被害者の身元がなかなか割れず、途中すっかり別の道に誘導されてしまった。そしてその後、元の正解の道に戻る過程の鮮やかさが読んでいて心地よかった。2014/12/06

Ayah Book

16
ウェクスフォード警部シリーズ。健康のため、ロンドンの甥の家へ休暇に行ったウェクスフォードだが、そこで殺人事件が起きて、という話。ノンシリーズとは違って、あんまり意地悪ではない物語。中盤で「あれ?もう事件解決?」と思わせておいて、更に引っ張る手腕はさすが。最後まで飽きずに読めます。ウェクスフォードが色々失敗してくさっちゃう描写がリアル。しかしすぐに気を取り直すところも良い。足を怪我しちゃったハワードはちょっとかわいそう。2020/04/06

Ribes triste

15
ウェクスフォード警部シリーズ。クロッカー医師の診断により、ロンドンで暮らす甥のハワードの家で療養生活を送ることになったウェクスフォード。1日1000kcalの過酷なダイエットと無為の日々に、鬱憤も溜まり爆破寸時。そんな時に墓場で起きた若い女の殺人事件をハワードが担当していると知り…。我慢の限界に達したウェクスフォードが捜査に乗り出す。ハワードとの関係が面白い。ウェクスフォードの人の良さとどんな人にも分け隔てのない情の深さが、私はたまらなく好きです。息つく間もなく一気読みしてしまいました。2018/10/06

bapaksejahtera

14
友人の主治医クロッカーの指示と家族の要求で一ヶ月の休暇を得たウェクスフォードは、ロンドンで上級警察官である甥の家に滞在する。彼の管内の墓地で殺人事件が発生。よく出来た甥は当初叔父に事件の情報提供を躊躇ったが、退屈な休暇生活に倦んだ主人公に、多忙を理由として捜査仲間に加える。犠牲者は頑なな宗派宗徒の娘で、人間関係や社会隔離され育ち常識に乏しい。これが一つのプロット。主人公は新たな仲間の警察官と意見の対立を演じつつ、失敗と落胆を繰り返し捜査を進める。相変わらず心理描写に巧みで退屈さを感じさせぬ手慣れた作品だ。2025/02/17

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