内容説明
2006年。アルカイダ幹部が逮捕劇中に死亡、そのパソコンからテロ計画書が発見される。世界を未曾有の恐怖に陥らせる大規模テロ。だが、米英謀報部がどれほど手を尽くしても詳細は不明だった。そこで、1人の男に白羽の矢が立つ。マイク・マーティン―かつて湾岸戦争の際にバグダッドへ潜入し、任務を成功させた褐色の元SAS将校が再び敵地へと送り込まれることになる!円熟の著者が放つ、軍事スリラーの金子塔。
著者等紹介
フォーサイス,フレデリック[フォーサイス,フレデリック][Forsyth,Frederick]
1938~。英ケント州生まれ。空軍のパイロットなどを経て、ロイター通信、BBC放送の記者を務めた後、作家に。1971年ドゴール暗殺をテーマに書いた長編『ジャッカルの日』で小説家としてデビューして以来、綿密な取材力とストーリーテリングの天賦の才で世界を沸かせ続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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James Hayashi
31
感情を排し、無機質にアルカイダやアフガニスタン、CIA、英国SAS(特殊空挺部隊)の模様を描いている。ストーリー的にはまだ盛り上がりがなく、概況を説明している様な感じでイマイチだが、ナインイレブン前後のテロの状況が関連づけられ興味深い。久しぶりのフォーサイスであるが、静かな幕開け。下巻は期待大。2017/08/21
きょちょ
21
安定して面白い作品を提供してくれるフォーサイスだが、この作品はどうか・・・。 上巻は序章のような感じ。 主人公たちの過去のことや、国々の過去の争いの叙述が多い。 タリバンとアルカイダの違いや、同じイスラム教徒といっても全く異なる考えを持っていることなどは勉強にはなる。 ただ、オサマ・ビン・ラディンの「名」が登場する作品なら、今の所「アヴェンジャー」にはっきり軍配は上がる。 下巻はいよいよ準備整えた主人公が〇〇ということだが、そこに期待。 ★★★ 2018/02/15
かんとり
7
続けてフォーサイス、タイトルにつられて読んでみた。 相変わらず背景と人物説明がカチカチで、なんら面白みがないな。 実際の人物の名前がでているので、どこからフィクションなのか分かり難いのもいつも通り? 下巻に期待。2018/09/03
tom
5
前作のマイク・マーティンが主人公。前作と同様に武器やら情報戦やらのうんちくが延々と続く。この部分は少しも楽しめないのだけど、主人公が相手にするイスラム過激派に関する説明は、なかなかすごいと思う。たぶん、きちんとした下調べをした上で書いた本なのだと思うけれど、(ほんとうのことだとしたら)イスラム過激派がどのようなプロセスで形成されたのかのアウトラインがつかめる内容。その意味では、面白い本。こういう本を読んで、世界情勢のお勉強。2013/10/29
わかちゃんさん
3
原文のせいか、訳が悪いのかわからないが、意味不明の箇所があるが、概ね面白く読みました。タリバンが何を企んでいるのか、下巻が楽しみです。2015/07/22