感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
absinthe
146
読み終わった。仕事の都合で読書を一週間中断し冷静な頭で再開したら、勢いで読んでいれば気付かなかったはずのテロリストの行動の欠点が際立ってしまった。こういう小説は、冷静にならずに最後まで読むべきだ。それでも緊張感が損なわれないのは流石はフォーサイス…。最後のどんでん返しが秀逸で、その後にあるキャラクタの印象が大きく変わった。そして悲しいけどほっとした。あまり他人の評価を見ないで読んでほしい。 2016/04/20
たぬきオヤジ
25
最後に楽しいどんでん返し。こういう点でもフォーサイスはさすが。2020/09/24
スー
19
39ソ連の書記長ルージンは食料危機を乗り越える為に英米と軍縮条約を結すぶ見返りに食料を得ようとしライバルのビシナーエフはルージンを失脚させヨーロッパと戦争を企む、軍縮条約が締結しようとした時にウクライナ独立派による世界一の巨大タンカー乗っ取り事件が発生し状況は一変する。スパイによるソ連内部の情報調査とタンカー撃沈計画とSBSによる強襲タンカー奪還作戦計画と流失した重油が起こす環境破壊と阻止計画が同時に進行して緊迫感一杯でとても楽しめた。窮地だった筈のルージンが実はというのも流石でした2023/05/07
對馬 正晃
14
この手の謀略ものは、遅々として話が進まないのが常ですが、あれよあれよという間に終盤へなだれ込んでいきます。そしてまさかの結末・・・。ロシア人恐るべし!(笑)2020/05/27
Richard Thornburg
12
感想:★★★★ タイトルとなっている『悪魔の選択』の意味、下巻になってから暴露されます。 いつものフォーサイス先生の作品どおり、下巻に入ってストーリーの展開は加速します。 テロによるタンカー爆破か!? アメリカvsソビエトか!? 実際にはもっと複雑な事情が絡むんでしょうけど、決して友好的とは言い難い国家間の駆け引きはとても歯痒いものなんでしょうね。 最期になってソビエト書記長の仕組んだ謀略もコソっと書かれています。 地味ですが、何気に引き込まれる作品です。2012/12/04