角川文庫<br> 殺人症候群

角川文庫
殺人症候群

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 文庫判/ページ数 326p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784042536024
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

生来内気で、仕事にも女にも引っ込み思案のランバート。すべてにおいて積極的で自信に満ち溢れたチャールズ。対照的な二人の男を結びつけたのは凄まじいまでの女性への憎悪だった。ランバートを愚弄した女性を殺害したチャールズは、やがて“死刑執行人”と名乗る残虐で大胆な連続殺人犯へと変貌していく―。殺人犯の歪な心理のリアルな描写と衝撃の結末。鬼才ニーリィによるサイコ・サスペンスの傑作。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

イエローバード

15
NYのマンハッタンで凄惨な女性連続殺人事件が起きる。〝死刑執行人〟と名乗る犯人はルックスも要領もいい派手な男だが、彼をあがめるひ弱な同僚は心配でたまらず……。40年前の作品なので漢字が多くて読むのに疲れた(笑)が、最後の最後にあああ!と叫ぶどんでん返し。今となってはよくあるネタらしいが、全然気づかなかったので楽しめた。途中が少々くどいので、忍耐は必要かも。2022/05/21

しろ

13
☆7 サイコサスペンスの古典名作。サイコものに慣れた読者には王道的でかつ形式美なネタだけど、完成度の高いひとつの金字塔である。冴えない男とイケてる男がコンビになって女という存在に復讐し、惨殺していくような倒叙作品で、追っていく警察やマスコミとのサスペンスにひきこまれていき、スカッと最後のオチへと繋がる。オチが分かった時には「ですよね~」って感じだけど嫌な感じはなく面白かった。いい作品。2013/03/27

♪mi★ki♪

12
騙されたい&最後にビックリしたい一心で叙述トリック作家の本を好んで読む傾向がある私。ニーリーは概ね面白いけど、これは途中でわかっちゃったぞ〜。同じようなネタを複数の作家が書いてるもんね。例えばキングのあの作品とか、某米人気俳優主演で映画も話題になったあの作品とか。w でも作品的にはこれが一番古いのかも? 違うな、ロバートブロックだな。

hit4papa

12
ニーリイお得意のどんでん返しのあるサイコ・ミステリーです。主役の二人は、一方は内省的な男、一方は自己顕示欲の強い男で、女性への憎悪という絆で結びついています。一方が屈辱を受けると、一方が復讐をするという奇妙な友情が、徐々に連続殺人に発展していきます。オチは、以降、似たような作品が量産されたため予想がつきやすいのですが、伏線の回収の仕方といい読後の余韻といい満足の高い作品です。

CHIEKO

6
中盤、ややダレてしまう感はあるが、それでも緻密な構成には感服!そりゃあ、今となっちゃありふれたオチですよ?でも、大昔の作品だということを忘れちゃいけない。その時代に読んでいればきっともっと面白く読めたはず。そして最後、せつなすぎます。貫井徳郎氏の同名タイトル小説も傑作ですが、こちらもなかなかオススメです。2016/04/25

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/421139
  • ご注意事項

最近チェックした商品