感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ネコベス
20
探偵のファーゴ―はヘロインの運び役として戦友ドッカーを推薦したがドッカーは取引相手を殺し金とヘロインを奪って逃走。密売人の元締めコリンスキーとハリスはファーゴ―の責任を追及し、ドッカーを捕えて金を取り戻すよう要請。しかしドッカーは追手をことごとく出し抜き翻弄する。一方実業家スライトンの行方不明だった娘ロバータがコリンスキーに捕らわれていると知ったファーゴ―はドッカーを追いながらロバータを奪還すべく策を練る。サンフランシスコのスラム街を舞台に展開する渋いハードボイルド小説。最後のひとひねりが深い余韻を残す。2018/04/19
hikarunoir
12
パーカーに捧げられ、悪に悪が汚れ仕事を悪に振り裏切られ騙し合い追跡劇がシスコ暗黒街で展開。だが所詮灰色が漂白される滲みはやはりノワール前夜。2020/11/24