感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ペトロトキシン
20
マンハッタンと北壁という相容れないタイトルに対して、どんな繋がりがあるのかと思っていたら、繋がりどころかそのまんまなストレートなタイトルで驚きを通り越して苦笑してしまいました(笑)。透視能力に関しては、もう少し上手く活用できたんじゃないかとも思う。特に後半部分のピンチに陥る場面では、透視能力が上手く使えれば、あんなピンチにはならないような気もするけど、読んでたら透視能力といっても選択的ではなくて勝手に飛び込んでくるタイプみたいで、微妙に使い勝手の悪い能力であんまり羨ましくないんだよなぁ。2017/04/16
goro@the_booby
16
もうひとひねり欲しかったですね。「ウォッチャーズ」読み直そうかな。2015/04/23
shiaruvy
6
★4.5 [H05.04.24 初版] クーンツ読み捲った時代に購入しデジャヴ感満載だった本。 あこぎな角川陰謀に騙されブライアン・コフィの同じ本買って読んでた..ちびっとは無知な読者の事考えて但し書き付けろ,あほ角川め!(-_-#)。 『ベストセラー小説の書き方』に全て準ずるはらはらドキドキの,登場人物が少なく「恐怖」より「面白さ」が勝っている弱い超能力者のお話。 結論:『ゴールデンスランバー』もだが,逃げ役は弱ければ弱いほどエンタメとしては秀逸になるなぁ〜(悪役は強ければ強いほど..)。2013/06/20
Tetchy
4
自信を喪失した登山家がある事件を切っ掛けに困難に立ち向かいその自信を取り戻していくというストーリーに加え、連続殺人鬼、事故の際に身につけた千里眼の能力など、クーンツの味付けが溢れているし、殺人鬼が1人ではなく、2人が同一の犯行を行うというアイデアも秀逸だろう。さらにマンハッタンのビルを山に見立て、垂直降下するアイデアも主人公の設定と見事に呼応し、素晴らしい。しかし、どこか響かない。2009/07/10
ジャッカル佐崎
3
超能力サスペンス、ミステリ、クライムアクション、サイコスリラー、冒険小説といった数々の要素を内包したサービス精神には恐れ入るばかり。いくつかのアクションシーンはどちらかと言うと映像向きで、クライマックスのビル降下シーンも専門用語が多く、登山経験のある読者でなければピンと来ないかもしれない。 人物描写は非常に巧み。自らを優勢種と信じる天才気取りの殺人鬼・ボリンジャーは、グレアムたちに終始翻弄されっぱなしで途中から気の毒になってくるほど。エピローグ直前のどんでん返しもいいスパイスになっている。2024/01/08