感想・レビュー
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ミカママ
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戦後のオランダ文学界で四大作家のひとりであり、画家・陶芸家でもあった彼の、私小説(らしい)。赤い髪のオルガに耽溺する彼の、一人称で物語は進む。生々しい性描写も含めて、官能的というより痛々しさすら感じた。本来のタイトルである『Turkish Delight』(ナルニア王国にも出てくるお菓子)はわたしもずっと夢見ていたが、実際に食べてみるとそんなに美味しいモノでもなく、それもなにかのメタファーなのか。こんなふうに、お互いを貪り尽くすような恋愛をしてみたかったな、とちょっと思ったり。2020/01/24
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