内容説明
この昨今、“三尺さがって師の影を踏まず”の諺はすでに死に、先生にとって生徒は恐怖と憎悪とあきらめの対象であり、生徒にとって先生は馬鹿にする対象となってしまった。が、両者の関係が殺伐としてしまうのはあまりにも寂しい。“先生がなんだ!” “生徒がなんだ!”は大いにけっこう。ただ両者の関係は常に味とコクのあるものであって欲しいもの。そしてそこに、このポケット・ジョークがある。
目次
1 学問の押しすすめ 1
2 パフォーマンスとしての教室
3 学校という共同幻想
4 学問の系譜
5 PTAの認識構造論
6 学問の押しすすめ 2
7 成績における知の組みかえ
8 学友―存在の大いなる連鎖
9 課外授業あるいは姦通の記号学
10 教育―暗黙知の次元
11 新労働者階級
12 学者の解釈学
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
tuppo
3
入学して最初の日だった。ベンが泣き始めた。「どうしたの?」先生が尋ねた。「ボク、学校が嫌いだ」ベンは啜りあげた。「それに僕18歳になるまで学校に来なければならないんだってこと、はじめてわかったんだもの」「そんなことなんでもありませんよ」先生がなだめた。「わたしなんか65歳になるまで学校にいなければならないんですからね」2017/01/02
ゴリゾウ
0
植松黎/編・訳 ハリエットは、10分も遅刻して教室に入ってきた。「こんなに遅れて、何をしてたんだ?」「男の子が、わたしのあとをついてくるんです。その子、とっても足が遅くて」(P101) #15661996/02/01