角川文庫<br> 地上(ここ)より永遠(とわ)に〈1〉

角川文庫
地上(ここ)より永遠(とわ)に〈1〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 410p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784042417026
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

1941年2月、ハワイ、スコーフィールド兵営。真珠湾攻撃の予兆はいまだどこにもなく、兵営ではごく日常的な軍隊生活が営まれていた。軍隊もまた一つの社会である。そこで優先されるのはまず隊の名誉であり、たとえばボクシングの対抗試合に勝つことが、一般社会と同様、そこにも様々な人間がいる。有能と能率の権化の如き曹長もいれば、兵舎で賭場を経営する者もいる。この機構に敢然と反旗を翻した若きラッパ手、プルーイットの目を通して、軍隊の非人間的側面をあますところなく描き、第二次大戦が産んだ記念碑的作品とされる名作。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

NAO

56
1941年、ハワイ、スコーフィールド兵営。まだ戦争の影が見えない軍隊は、濃密すぎるほどの社会の縮図だ。プルーイットの目を通して描かれる軍隊という格差社会が、生々しく描かれていく。エゴをむき出しにしてはばからないプルーイットは、隊の移動希望を出したことによって、新しく赴任した隊でかなり厳しい立場に立たされるが、そこでもがんとして自分を曲げない彼の姿勢は、ただ単に強情というだけでなく、人間の在り方そのものを考えさせる。2017/11/01

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