感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
榊原 香織
85
割とよかった。大時代的なところはあるが。 ”リンバロストの乙女”の前日譚。こちらを先に読むべき。 貧しい孤児の少年が優しい人たちと出会い幸福になる話。 アイルランド移民、というとトム・クルーズが出てた映画思い出す。訛りが独特らしい。2020/12/04
とんこ
18
孤児で片腕の少年(の話かと思ったらほぼ青年)が、木材会社所有の森の番人として仕事を得る所から始まる。少年の不遇はここでおわり、理解ある人々と美しい自然に囲まれ幸せになってゆくので、ノーストレスで読み進められます。主人公2人は恐ろしいほどの善人且つ才能に溢れ、後半はおとぎ話レベルにうまくいきますが、ひたすら人のために尽くす登場人物達が幸せになる事に文句はなし。好きな登場人物はマクリーン氏とダンカン夫妻。北米の自然描写と、この時代の人々の自然との関わり方(利用の為の破壊も含めて)が興味深かったです。2025/01/10
マッピー
18
前日まで読んでいた本に比べて、なんて心が清らかに洗われることでしょう。孤児院出身の少年「そばかす」は、片手がなかったことから引き取りてもないまま、孤児院にいられる最後まで孤児院で育ちます。愛情を感じられない冷たい大人たちに囲まれて育ち、まっとうな心だけを持って社会に放り出されたのでした。往年の少女小説のように多少の苦難はありますが、最終的には「そこまで?」っていうくらいの大団円なので、安心して読むことができます。そして何よりもリンバロストの森の美しさ。非情さ。懐の深さ。ああ、いい本読んだわあ。 2024/08/28
はなうさぎ
7
竹宮恵子の漫画の方を久しぶりに読んだので、思い出してこちらも。村岡花子訳のこちらは何度読んだかわからない。できすぎだし、あますぎるとおもうけれど、やはり名作。 そして読む度に思い出すのが、テネシー・ウィリアムズ『ガラスの少女像』(「ガラスの動物園」の前に書かれた小説で、似た内容)。主人公の内気な姉ローラは「そばかすの少年」を愛読しているが、エンゼルが出て来るまでの部分しか好きではないという設定だった。こういう少女の気分もよくわかるし、そのように読まれてきた部分も確かにあるのだろう。2016/01/10
本夜見
5
ちょっとうまくいき過ぎ…とか思っちゃうんだけど 結局は好きなんだよね。2014/06/14