内容説明
ベルデングスビルの小さな町を「喜びの遊び」で明るくした少女パレアナは、やがて成長し、美しい青春の日々を迎える。いつでも喜ぶということは、決して単なるお人好しで出来ることではなく、常に強い意志と努力が必要だということを、ポーター女史のペンはパレアナを通して語りかける。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
うりぼう
56
ブックオフで購入。「少女」の方が好き。「喜びの遊び」は他人のためか、自分のためか。自己犠牲は、自己満足に通ず。自己嫌悪があるうちは、自分は幸せになれない。自分が幸せになれずして、他人は仕合わせにできない。若者は想像力は逞しいが、他人を見る眼がない。サディが一番大人、ジェミーは夢みる乙女、人生経験の差か。額に汗して仕事をすることが成長への近道とティアの富安社長も断言。パレー叔母さんは、幾つなってもパレー叔母さん。パレアナは知らずに説教をし、その顔を鏡で見ることはない。ジミーの書類が全ての基。2010/03/10
aika
42
大都会のボストンで、裕福な婦人、貧しい一家、車椅子の少年、様々な憂いを抱えた人物たちがパレアナと出会い、「喜びの遊び」を覚えて人生を変えていく様子は、前作の『少女パレアナ』から一段とパワーアップしています。少女から大人の女性へと成長していく中で、無垢なままではいられないパレアナ。彼女自身も苦境の中にあり、以前のように「喜びの遊び」ができなくなっても、周囲の人たちに励まされて逞しくなっていく強さが光ります。パレアナたちが抱く恋心は、誰かの幸せを大切にすることが、自分自身の幸せに繋がることを伝えてくれました。2021/08/28
ユメ
35
少女から娘へと成長し、喜びを見出すには不屈の努力も必要だと悟ったパレアナ。彼女の力は、読者を大団円へと導いてくれる。私自身は、パレアナのような質の人間ではない。どちらかで言えば悲観的だし、きっと「喜びの遊び」も上手ではないだろう。けれど、いや、だからこそ、私はパレアナが好きだ。パレアナのような人間になるのは難しい。でも、本を開いて、人間というものを愛してやまない彼女の朗らかさに触れることで、自分もなるたけ喜びに目を向けていこうという気持ちになれる。この物語が世界中で読み継がれているわけがよくわかった。2016/10/29
万葉語り
34
少女パレアナ続編。チルトン先生がなくなってしまうなんてパレ―おばさんの悲しみが痛かった。でも最後にいろんなところが全部丸く収まってスッキリ解決。お金持ちはうれしいと言っていて少女が、世間の現実、貧困や病に少しだけ向き合い少しだけ大人になった。2016-2562016/12/23
のびすけ
30
「少女パレアナ」の続編。カリウ夫人を元気付けるためにボストンで過ごした前半部と、その後二十歳になったパレアナが日々の暮らしや愛する人のことで思い悩む後半部。世の中の恵まれない人々や生活が儘ならない現実と向き合いつつも、どんなときでも「喜び」を見出だす心を持ち続けようとするパレアナ。最後は愛と希望に溢れた心温まるハッピーエンドで良かった!パレアナが愛する人からの愛で包まれることを願ってやまない。2021/08/04
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