感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
syaori
39
爛熟して滅びに瀕するミタンニや刹那的な享楽に溺れるクレタ、野卑で生命力に富む新興国のハッティ(ヒッタイト)やアズィル(アムル)を経て舞台は再びエジプトへ。時の君主はアメンホテプ4世(アクナートン)。若く純粋で狂信的な王と、強大な力を持つ神殿の勢力を削ぎたい王の義父エイイによる、アトン神を唯一神とする宗教改革で国は二分、国外ではハッティがミタンニに侵攻しエジプトに迫ろうという、内憂外患とはまさにこのこと! そんななか、新しい都で理想の夢にまどろんでいる王に、もどかしいような、憐れなような思いをしつつ下巻へ。2017/07/06
スターライト
7
知識を求めて各国を放浪する医師シヌヘ。しかしどこへ行けども安住の地は見つからない。テーベへ戻るも王はアトン神を新しい信仰の対象とし、アケタトンに新たな都を建設する。しかし旧神のアムモンの呪いかその司祭たちの力か、平和を願い平等な社会を築こうとする彼の施策はことごとく裏目に出る。そこへシリアのアズィルがエジプトを侵攻。アクナートン王は部下ホレムテプによる反撃を許可せず事態の好転を待つが、ついに王自身の暗殺未遂が起こる。ここにきてシヌヘを特使に、アズィルとの交渉に臨むのだが…。俄然面白くなり、最終巻へ!2018/03/07
えひめみかん
1
中巻は西アジアを旅するところから。ミタンニ、バビロン、クレタを旅し、エジプト戻ってきたときには、宗教革命の嵐が吹き荒れており、、、シヌヘさんだいぶ女難の気があるな(苦笑)2017/12/03
saba
1
角川文庫のリバイバルシリーズで。2012/07/24
まりみ
1
意外に発行が古くて驚き。昭和35年!2009/06/28