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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
meg
25
情緒的でさすが。美しい。2025/02/20
tsu55
18
フィツジェラルドの、スタイリッシュで何か物悲しい短編小説5点を収録。 人生は青春のものなのだ。(カットグラスの鉢)ならば、その後の人生はなんと空虚なものなのだろうか。 ”Babylon Revisited”の邦題が、おそらく映画の影響なのだろうけれど、『雨の朝パリに死す』というのは、なんだかなぁと思う。2025/03/31
背番号10@せばてん。
17
2009年10月18日読了。私だって、たまにはこういう本を読むのだ。2009/10/18
高橋 橘苑
15
五つの短編集。うち三編は既読であったから、邦訳された作品は二つの長編を除いて、あらかた読んだことになる。黄金の20年代の劈頭を飾った「楽園のこちら側」は是非読んでみたかった。しかし、過去に訳されているものの入手困難で、次は渾身の力作と云われる、「夜はやさし」を読むことになるだろう。彼の作品は異なる翻訳者なのに、重複して訳された作品が多い。やはり「グレイト・ギャツビー」を越える作品は無いのではないか。富と名声とゼルダを手に入れても、アメリカ・ヨーロッパを旅しても、きらめくモノは見つけられなかったのだろうか。2015/07/16
きりぱい
7
感傷的なイメージのタイトルが素敵だけれど、これは映画の題で、原題(邦題)は「ふたたび訪れたバビロン」だそう。娘を引き取りたいチャーリィと、出直したチャーリィをまだ信じられず姪を渡す気になれないマリアン。どちらの気持ちもわかるけれど、そういう哀しいやり取りを招くに至った、過ぎし日の喪失感が付いて回る物語。女性目線の「カットグラスの鉢」もいい。「あなたのように硬くて、美しくて、空虚で、やすやすと中を見通せる贈り物」としてかつての男に贈られた物。傷付きこわれやすいのはガラスばかりでなく・・ラストがちょっと怖い。2012/11/14