内容説明
ニューヨークの裏町に生れた少年セドリック。金髪の巻毛、ハンサムでりりしい顔立ち、そしてだれとでも仲よしになる心やさしい男の子でした。ある日、突然、祖父である伯爵の跡をつぐことになり、母エロル夫人とイギリスへ旅立ちます。が、祖父ドリンコート伯はアメリカ人であるエロル夫人を憎み、セドリックだけをお城に引き取り母と子を引き離してしまいました。でも人を疑うことを知らないセドリックに冷たくがんこな老伯爵もいつしか心とけて幸わせな日々を過すことになります。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あーさん☆GWは墓参りをハシゴしました。暑くてバテました。
64
再読。7歳なのに何とも逞しい若様じゃ!( •̀ㅁ•́;)セドリック凄い!是非とも小学生は読むべし!('・ω・') 2019/11/15
kagetrasama-aoi(葵・橘)
39
吉野壮兒氏の翻訳。1987年の翻訳出版、然程現代的ではなく、かといってそれほど古風でもなく、ロード・フォーントルロイの素敵な話振りでした。お母さんとおじい様はやはりアメリカ育ちなので、その差をつけたんでしょうか?この大団円、好きです、落ち込んだ気持ちを上昇させてくれる一冊です。2022/02/28
押さない
3
訳・解説・吉野壯兒。原題名「リトルロードフォーントルロイ」。「小公子」と訳したのは若松賤子。セドリックは「大人が理想として思い描く良き子供像」の設定をやや盛り過ぎで、都合の良い部分は否めない。エゴで頑固な支配者・祖父の変化をもたらす為には、このくらいでなければ、という事だろう。まさかの人物の正体や、米英の主義の融合とも言うべき締めくくり。ある程度展開が読める前半と打って変わって後半の巻き上げは面白い。2017/08/09
kagetrasama-aoi(葵・橘)
0
突然、少年少女世界名作~的な読書がしたくなりました。第五弾!2014/03/18
kagetrasama-aoi(葵・橘)
0
この本は昭和62年が初版本で、その当時の新訳です。バーネット女史によって書かれたのが、1886年ということですから、ほぼ百年後の訳ですが、当時の雰囲気が感じられてとても素敵な訳だと思います。子供の頃、子供用に訳された本を読んで、大好きになりました。ドリンコート伯爵が段々と、セドリックに惹かれて、良い人間だと思われたいという気持ちが起こっていく件が、感動的です。そして最後の大団円、素晴らしいです!ホッブスさんの台詞が秀逸(≧▽≦)。大人が読んでも充分楽しいお話でした。2016/02/05