感想・レビュー
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kroon@きろん
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昭和28年初版、手持ちは「角川文庫リバイバル・コレクション」として再発行された1988年三版。ジョセフ・コンラッドはポルトガル生、13歳で志士だった父を失い、のち志望の海員となり、英語を身に着け、海上生活を続けながらイギリス文壇に名前を残した。同書の原題は「島の除け者」で、「文化果つるところ」という邦名で映画が封切りされている。内容は、この著作他代表作の『オルマイヤの愚行』他を編纂した海洋冒険ものになっている。 船上の人間ドラマ。 氏が没したのは1924年で古典の分類に入るが、読後感は決して古びていない。