角川文庫<br> 理想の結婚 (改版)

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角川文庫
理想の結婚 (改版)

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  • サイズ 文庫判/ページ数 188p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784042119036
  • NDC分類 932
  • Cコード C0197

内容説明

1895年ロンドン。将来有望な政治家ロバートと美しく聡明な妻ガートルードは、誰もが羨む理想の夫婦。自由気ままの独身貴族アーサー、知性とユーモアに富む女性メイベルと、二組の華やかなカップルが社交界を賑わせていた。そこに現れたのが、ロバートの秘密を握る妖しい魅力のチェヴリー夫人。彼女のあの手この手の策略で、彼の政治生命は風前の灯火、潔癖な妻の信頼も失いかけて…。優雅な社交界の裏で繰り広げられる、激しい火花の散らし合い。果して恋と陰謀の行方はいかに!?ワイルドの才気溢れる会話とテンポのよい展開が笑いと涙を誘う、傑作の人間劇。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

viola

6
映画を先に観て、あれ・・・?いまいち?と思いましたが、原作は面白いですね!映画も原作にかなり忠実になっていたけれど、キャスティングミス?あと(私には)若干分かりにくい箇所があって、原作読んでみてすっきり♪ ここまで愛し合える夫婦って、いいなぁ・・・・・・・。 若干女性蔑視な箇所が最後のほうにありましたが、まあ時代も時代だし・・・・・かな?2010/11/13

きりぱい

4
いい!いいよおお、この夫婦!面白いなあと思ったら、ワイルド四大喜劇のひとつだった!良心に従えば愛を失うかもしれない。かといって良心にそむこうにも、テンポ良すぎる展開は後に引けないほど事が露見。お互いへの愛情が深いチルターン卿とその夫人、その影に立役者ゴーリング卿ありで、そしてまたゴーリング卿の危機を・・ああもう、夫妻もだけど、素晴らしきかなゴーリング卿。表紙のケイト・ブランシェットとジュリアン・ムーアに映画も気になる。2010/07/20

nightowl

1
社交パーティーの場に現れたゆすり屋の悪女。過去の醜聞が明らかになる証拠の手紙で、夫婦の絆は風前の灯火に。友人の助けを借りて、どう危機を乗り越えるのか?社交界の駆け引きや英国流皮肉を交えつつ、極端な「サロメ」に比べれば正統派な作品。上流階級を舞台にしながら恋愛観や価値観を問う手腕が素晴らしい。モームはかなり影響を受けたと思われる。2022年2月新国立劇場研修生により上演予定。https://www.nntt.jac.go.jp/play/dramastudio_ideal_husband_2022/2021/11/17

uburoi

1
ワイルドの戯曲の面白さを堪能できる1冊。警句、皮肉、反語がつぎつぎに飛び出す言葉の宝石箱のようなセリフの連続、さらにサスペンスに充ちた劇構成で一気呵成に読み終えた。ワイルドはスクリューボールコメディの先駆者だった。エンタテインメント性という意味では「ウィンダミア」や「真面目が肝心」を超えていると思う。2018/10/20

Y2K☮

1
約十年ぶりの再読。キャラクターの特徴を掴んでからは、すいすい読めた。いかにもワイルドらしい、辛辣でありつつも胸を打つ箴言の数々。「男が自分とちょうど釣り合う女性と結婚したら、その結婚は味気ないものですよ」「不完全な人間こそ、愛を必要とするのだ」「たった一瞬に自分の全生涯を賭ける。賭けたものが権力であろうが快楽であろうが、そこには厳しい勇気がある」「犠牲を払って尽くしてやったりすると、逆にその相手を堕落させてしまう」「あなたが居ない間は誘惑なんてありませんよ。あなたのことばかり考えているから」必読です。2014/02/07

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